■LINK■
■あきた漢方薬局■
■OTHER■

小児用ADHD(注意欠陥多動性障害)治療薬 「コンサータ」国内初承認
漢方無料相談室 0120-358-601

良薬専門 あきた漢方薬局 小児疾患ニュース


小児用ADHD(注意欠陥多動性障害治療薬) 「コンサータ」国内初承認

 ■社会適応能力養成に効果

 軽度発達障害の1つで、不注意や多動などの特徴がある注意欠陥多動性障害(ADHD)の小児用治療薬として10月、厚生労働省に国内で初めて承認された「コンサータ」(成分=塩酸メチルフェニデード)。患者や家族にとっては、保険が適用される待ちに待った承認薬とあって期待は高い。これまで世界60数カ国で処方されてきたコンサータの効能や問題点を専門家に聞いた。 

 ▼効果が12時間持続


 発達障害に詳しい久留米大小児科の山下裕史朗准教授(小児神経)によると、ADHD児の治療は、学校への適応能力を訓練する「行動療法」と「薬物療法」がある。

 薬物療法は、これまで睡眠障害などの治療薬として承認され、コンサータと同成分の「リタリン」が使われていた。リタリンは、ADHD児の治療薬としては国際的にも第一承認薬として使われているが、3時間前後で効果がなくなるという弱点があった。

 一方、リタリンに比べてゆっくり溶ける仕組みのコンサータは、効果が約12時間持続し、保護者の目の離れた学校などで服用しなくてもいいところが利点だ。

 コンサータの効能は、成分の塩酸メチルフェニデードの作用にある。

 ADHD児は、脳内の細胞「シナプス」の間にあるドーパミンなどの神経伝達物質の濃度が低く、伝達の効率が悪いため、不注意や多動の原因になっていると考えられている。

 シナプスには神経伝達物質を放出する「前細胞」と受容する「後細胞」があるが、前細胞にも神経伝達物質を回収する機能「トランスポーター」があり、塩酸メチルフェニデードはそのトランスポーターにふたをする役割を果たす。
トランスポーターの回収を妨害することでシナプス間の神経伝達物質濃度を高め、効率をよくするという。

 ▼学校生活に好影響

 福岡県久留米市内のある中学の男子生徒(14)は、小四のころにADHDと診断されてから、これまでリタリンを1日3回服用している。

 効能が切れた起床時などは、人の話を聞かず、きちんとした姿勢で座っていることができない。反抗的に家族に向かって怒鳴ることもある。しかし、朝食後に服用し、登校するころになると「さっきはごめんね」「僕が言いすぎたよね」と、冷静に人の意見を聞き入れることができるようになるという。

 診断を受けて薬を服用するまで、学校でいじめられ、両親も家庭のしつけが原因ではないかと自分たちを責めた。父親(46)は「家族で思い詰めたこともあった」と打ち明ける。

 今では、人間関係もうまくいくようになり「学校が楽しい」と笑顔を見せる。父親は「家族にとっては命の薬。コンサータが販売されたら、学校で服用するリスクもなくなるので、すぐにでも切り替えたい」と話す。

 山下准教授は「学校生活がうまくいくことで褒められる場面が増え、ADHD児は欠如していた自尊心が取り戻せる」という。

 治療の最終目標は、不注意や多動を抑えることではなく、社会に適応する能力を身に付けること。服薬で問題行動を抑制した状態で行動療法をすると、衝動的な感情や行動のコントロール方法、集中力の高め方について、よい効果が得られるという。

 ▼「賢くなる」は誤解

 一方、成分の塩酸メチルフェニデードをめぐっては懸念もある。適量以上を服用すると、幻覚などを伴う覚醒(かくせい)作用があり“合法ドラッグ”としてのリタリンの乱用が社会的問題となっている。このため、厚生労働省はリタリンとコンサータを、麻薬並みに厳しく流通管理する方針だ。

 また、子どもが服用することの副作用も指摘される。山下准教授によると、食欲不振になって成長を妨げたり、夜間の服用で眠れなくなったりする可能性もあるという。

 さらに、コンサータの誤った情報による適用以外使用も不安視されており、コンサータの製造会社ヤンセンファーマ社(東京都)の担当者は「心配なのは、コンサータがスマートドラッグ(賢くなる薬)と誤解されること」と話す。

 効果が確認されているのはADHD児のみで、同社は「うわさが流れても信じないで」と注意を呼び掛けている。西日本新聞 2007/11/26より


    
 ・注意欠陥多動性障害(ADHD)

 先天性の脳機能障害で軽度発達障害の1つ。知的な遅れはないが、席にじっとしていられない(多動性)、順番が待てない(衝動性)、忘れ物が多い(不注意)などの特徴がある。周囲の無理解から厳しい指導やいじめの対象になりやすく、その影響で抑うつや自尊心の欠如などの二次的な情緒障害にもなりやすい。2002年の文部科学省調査によると、児童生徒の推定6%が軽度発達障害の可能性があるとされる。

・同じ内容ですが、ヤンセン ファーマ株式会社さんの発表は続きをクリックして下さい。


日本初の注意欠陥多動性障害(ADHD)治療薬
「コンサータ錠」の製造販売承認を取得
〜1日1回の服用で12時間効果が持続〜
2007/10/29
米ジョンソン・エンド・ジョンソンの医療用医薬品日本法人、ヤンセンファーマ株式会社(東京都千代田区、社長:関口 康)は、このほど、小児期における注意欠陥/多動性障害(ADHD)脚注を適応症とする中枢神経刺激剤「コンサータ錠18mg/27mg」(一般名:塩酸メチルフェニデート)の製造販売承認を取得しました。

「コンサータ錠」は、今日、ADHDの薬物療法における世界的標準治療薬としての位置付けを確立している塩酸メチルフェニデートを有効成分とする、放出制御型の徐放錠です。本剤には米国アルザ社によって開発されたOROSと呼ばれる浸透圧を利用した独自の製剤技術が採用されており、その技術により薬物が持続的に放出されることから、1日1回の服用で血中濃度が約12時間にわたって治療レベルに維持され、速放性製剤で生じるような血中濃度の変動を最小限に抑える工夫をしています。 

「コンサータ錠」の主たる特長は次の通りです。
1. 日本初となるADHD脚注への適応を有する薬剤です。
2. 有効成分は、ADHDの標準治療薬として、
世界的なコンセンサスが得られている塩酸メチルフェニデートです。
3. ADHDの中核症状である不注意、多動性、衝動性のいずれに対しても改善作用を示します。
4. 1日1回、朝に服用することで、速やかに効果が発現し、服用後12時間効果が持続するよう設計された長時間作用型の徐放錠で、昼間、学校等での服用は不要です。

本剤は2000年8月に米国ではじめて承認された後、今日まで世界66ヵ国で小児期または青年期におけるAD/HD治療薬として承認されています。現在、その作用機序は完全には解明されていませんが、脳内の神経細胞の間で情報を伝える役割を果たしている神経伝達物質(ドパミン、ノルアドレナリン)の働きを活性化することにより、AD/HDの諸症状を改善すると考えられています。わが国においても、専門医の間でADHDに対する塩酸メチルフェニデート製剤の臨床的有用性が認識されてきましたが、保険適応を持つ薬剤がこれまで存在しなかったことから、医療現場では一刻も早い承認薬の市販が切望されていました。

脚注:適応症は「小児期における注意欠陥/多動性障害(ADHD)」です。

<注意欠陥/多動性障害について>
注意欠陥/多動性障害(以下ADHD)は、主に学齢期の児童に認められる不注意、多動性、衝動性を中核症状とする発達障害として分類される精神疾患であり、米国精神医学会による精神疾患の診断・統計マニュアル第IV改訂版(DSM-IV-TR)では、ADHDの推定有病率として学齢期児童の3〜7%に存在すると記載されています。
不注意とは、注意力や集中力の持続が困難な状態で、何かを最後までやりとげることが苦手で、ケアレスミスや忘れ物、紛失なども多くなります。多動性とは、例えば授業中じっと席に着いていることができない、また席に着いていてもひっきりなしに体を揺らしたり、物をいじったりしている状態をいいます。衝動性とは、結果を考えずに行動する衝動を抑えられない状態のことで、順番を守れない、いきなり道路に飛び出すなどの問題行動となって表れます。
AD/HDは、主な症状だけでなく、付随する症状や問題に対して適切な対処がなされないと、子供に十分な自尊心が育たず、やがては抑うつや情緒障害、非行、頻繁な転職といった二次的な問題を引き起こす可能性があります。従って、早期に総合的な治療を開始し、ADHDに対する症状や問題に注意を払いながら、本人や周囲の関係者が適切な対応を学んでいくことが重要とされています。
ヤンセン ファーマ株式会社より

| http://www.kanpow.jp/index.php?e=176 |
| 耳寄り健康講座::小児疾患ニュース | 03:15 PM | comments (x) | trackback (x) |
PAGE TOP ↑