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注意欠陥多動性障害の大人たちを支援
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注意欠陥多動性障害の大人たちを支援
白井由佳さん(38) NPO法人「大人のADD&ADHDの会」理事長

 「注意欠陥多動性障害の大人たちは、職場や家庭に適応できず、悩んでいる。その“生きづらさ”を、少しでも軽減したい」

“生きづらさ”悩まないで
 整理整頓ができない、落ち着きがない、つい余計なことをしゃべってしまう……。注意欠陥多動性障害(ADHD)は脳の機能障害だ。以前は、子供に特有の障害とみられていたが、成人しても継続する場合があることがわかってきた。

 「まだまだ社会的には認知度が低く、周りからは、大人のくせにだらしがない、努力が足りない、やる気がないと見られてしまう。多くの人が、『自分はダメな人間……』と悩んでいます」

 自ら設立したNPO法人の活動を通じ、ADHDを抱える大人が多いことを身にしみて知った。

 「一流大学を出て有名企業で働く人や、公務員になっている人もいる。社会に出て初めて、様々な困難に直面するケースもあります」


 子供のころから、片づけや単純作業が苦手で、物忘れもひどかった。「国語の試験で、読解問題は満点だが、漢字の書き取りは全滅。スキップや行進ができず、縦笛も吹けなかった」

 短大を卒業後、保険会社の事務員や化粧品売り場のスタッフなど、五つの仕事を転々とした。「お茶をくめばこぼし、コピーをとれば、斜めになってしまう。ついつい、仕事を先延ばしする。どれも長続きせず、29歳で結婚に逃げました」

 翌年、女の子を出産したが、家事にも育児にも身が入らず、31歳で離婚。うつ状態に陥り、33歳で精神科を訪問した。そこで初めてADHDと診断された。直後に仲間とのつながりを求めてホームページを開設したところ、1日に500件以上のアクセスがあった。

 「ADHDの大人は、努力してもうまくいかずに傷つき、心がよじれてしまっている人が多い。うつや神経症、摂食障害などの二次障害を抱える人もいる。悩みやつらさを打ち明け、ホッとできる場がそれまでほとんどなかったのでしょう」

 ホームページ上で知り合った仲間の支援も得て、2001年8月、34歳の時、札幌市内にNPO法人を設立した。会員は、全国各地に約700人。地域ごとに十数のグループに分かれ、交流会や勉強会、芸術作品の創作会などを開く。

 活動を通じ、人間関係や仕事などを円滑に行うためのトレーニングの必要性を実感した。ADHDは完治することはないが、薬や精神療法で症状をかなり軽減できる。これらの治療に、静かな場所で仕事をするなど、障害の特性に合った環境整備と、「連絡、相談を徹底する」など、日常生活を送る上での基本的な訓練が加われば、生きづらさは、「かなり改善できます」。

 また、支援が必要な大人を的確に見いだすためにも、医師や心理士などの専門家に、明確な診断基準の確立を望む。会員からの聞き取り調査も行っており、「意見や貴重な体験談など、できる限りのデータを提供します」と強調する。


 今年4月、ADHDや自閉症、学習障害などの発達障害を持つ人を支援する法律が施行された。障害の早期発見や保育、教育、就労支援など、乳幼児期から年齢に応じ、一貫した支援を行うための法律だ。

 「発達障害の子供たちは、これから、就労や結婚といった問題に立ち向かってゆかなくてはなりません。そのとき、どんな困難が起こるのか、当事者でなければ分からないことも多い。より現実的、具体的な支援ができるよう、自分の経験をどんどん語っていきたい」

 「ADHDとADD」 ADHDは、Attention Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADDはAttention Deficit Disorderの略でHyperactivity(多動)を伴わないケース。最近は両方を含め、ADHDということが多い。


 ▽NPO法人「大人のADD&ADHDの会」のホームページは、(http://www.adhd.jp/)▽白井さんの著書は、「オロオロしなくていいんだね! ADHDサバイバル・ダイアリー」(花風社)など。 (2005年5月24日 読売新聞より)

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| 耳寄り健康講座::小児疾患ニュース | 08:36 PM | comments (x) | trackback (x) |
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