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神経内分泌腫(カルチノイド)とは

カルチノイドは、癌様腫あるいは類癌腫を意味し、もともとは浸潤発育や転移がない良性の腫瘍と考えられていました。
現在カルチノイドは、神経内分泌細胞を起源とする腫瘍、すなわち神経内分泌腫(neuroendocrine tumor; NET)のことをいいます(2000年、WHO病理組織学的分類改訂)。
また、神経内分泌腫から分泌される血管作動性物質(セロトニン,ブラジキニン,ヒスタミン,プロスタグランジン,ポリペプチドホルモンなど)に基づく症状をカルチノイド症候群と呼ぶこともあります。

この病気の原因はわかっているのですか
神経内分泌腫瘍はセロトニン産生細胞であるenterochromaffin細胞由来と考えられ、セロトニン産生細胞の90%が存在する消化管に好発します。
好発部位は直腸、空腸・回腸、胃、虫垂、十二指腸、膵臓といった消化管と肺・気管支です。

カルチノイド症候群


概念と定義 
 
カルチノイド腫瘍の定義は,現在なお統一されていない.1980年にWHOが提唱した分類では,原腸系臓器(前腸系:気管支,胃・十二指腸,膵;中腸系:小腸,虫垂,結腸;後腸系:下行結腸,直腸)に散在する消化管ホルモン産生性内分泌細胞由来の腫瘍としている

1).カルチノイド腫瘍が産生・分泌する活性物質(セロトニン,ヒスタミン,カリクレインなど)が引き起こすさまざまな症状をカルチノイド症候群という.
後腸系腫瘍は,活性物質の産生が少ないので,カルチノイド症候群を示すことはまれである.


病因と病気の成り立ち 


カルチノイド(がんのような腫(は)れもの)がつくり出すセロトニン、ブラディキニン、ヒスタミンなどの化学物質によってひきおこされる症候群のこと
 

わが国では60%前後が消化管に発生している.最も多いのは直腸で,以下,肺・気管支,胃・十二指腸の順である

2).平均年齢は約50歳で,虫垂と膵のカルチノイドは約40歳と比較的若年層に多い
3).胸腺,縦隔,食道,回腸,結腸,直腸カルチノイドは男性に,肝・胆・膵のカルチノイドは女性に多い.カルチノイド腫瘍のうち,約4%がカルチノイド症候群をきたす

2).一方,欧米では,90%以上が消化管カルチノイドであり,虫垂,空・回腸に多く,カルチノイド腫瘍の約5〜17%がカルチノイド症候群をきたすとされている





病態生理 

消化管カルチノイド腫瘍の産生する活性物質は門脈経由で肝臓に流入すると,そこで不活化されてしまう.腫瘍が肝転移して活性物質が大循環に入るようになると,カルチノイド症候群を呈する.一方,肺などの消化管以外のカルチノイド腫瘍は,他臓器に転移しなくともカルチノイド症候群きたしうる.

約20種類の活性物質が知られている.以下に主要な活性物質とカルチノイド症候群の症状の関係です.

A.セロトニン
 
セロトニン(serotonin)は,必須アミノ酸であるトリプトファンが水酸化・脱炭酸されて合成される.正常者では,トリプトファンの1%以下のみがセロトニン合成に利用され,残りは蛋白質やニコチン酸(ナイアシン)合成に用いられる.カルチノイド症候群では,水酸化・脱炭酸の酵素活性が亢進しているため,より多くのトリプトファンがセロトニンへ転換され(50%以上),その一方で,蛋白質やニコチン酸産生が減少する.セロトニンは,腸管平滑筋蠕動促進作用,気管支平滑筋収縮作用,血管系の収縮または拡張性作用を有し,さらに,心内膜を線維化させることも知られている.したがって,セロトニンの過剰は,下痢,喘息様発作,血圧の変動,心弁膜症を引き起こす.セロトニン合成促進に伴う蛋白質やニコチン酸合成低下は,浮腫とペラグラ様発疹の原因となる.

B.ブラジキニン
 血漿α2-グロブリン分画中に含まれるキニノーゲンは,蛋白分解酵素であるカリクレインの作用下に,ブラジキニン(bradykinin)に変換される.カルチノイド腫瘍はカリクレインを産生するため,ブラジキニン合成が促進される.ブラジキニンは血管拡張作用,腸管平滑筋・気管支平滑筋収縮作用,毛細血管透過性亢進作用を有するため,皮膚紅潮発作(flushing)や,下痢,喘息様発作,浮腫などの発生に関連すると考えられる.

C.ヒスタミン
 ヒスタミン(histamine)は古典的な紫紅色皮膚紅潮発作(cyanostic flush)とは異なる非定型的鮮紅色皮膚紅潮発作(atypical brightred flush)との関連が報告されている.また,腸管蠕動促進作用を有するため,下痢にも関与する.


病理 

カルチノイドは癌腫に比べると,組織学的な細胞異型度が低く発育も緩徐であり,良性腫瘍と悪性腫瘍の中間に位置づけられる.組織学的には,小型の円型腫瘍細胞から成り,これらがリボン状,索状,編目状,充実胞巣状に配列するのが特徴的である.






臨床的特徴 

皮膚紅潮発作(flushing)は発現頻度の高い症状である.誘因はないことが多いが,運動,ストレス,アルコールで誘発されることがある.下痢は,1日に20〜30回にも及ぶ水様便または軟便で,腹痛を伴うことが多い.浮腫には,flushingに伴う顔面浮腫と,低蛋白血症による全身性の浮腫がある.気管支喘息様発作はflushingに伴うことが多い.心弁膜症のうちでは,三尖弁閉鎖不全や肺動脈弁狭窄が多い.カルチノイド腫瘍の肝転移による肝腫脹も特徴的である.


検査所見 

A.活性物質の定量
 前腸・中腸系腫瘍によるカルチノイド症候群では,セロトニン合成亢進を反映して,その代謝産物である5-ヒドロキシ・インドール酢酸(5-HIAA)の24時間尿中排泄量が増加する.ただし,さまざまな食物や薬剤で,偽陽性(アボガド,バナナ,ナス,パイナップル,カフェイン,アセトアミノフェン,メルファランなど)や偽陰性(ヘパリン,イミプラミンなど)をきたす.後腸系腫瘍では,尿中 5-HIAA 排泄量は増加しない.その他,尿中ヒスタミンの測定も重要である.

B.画像診断
 カルチノイド症候群を疑った場合,内視鏡,バリウムによる消化管造影,腹部エコー,胸・腹部CT,胸・腹部MRIなどで腫瘍の局在診断を行う.最近開発されたソマトスタチン・レセプターシンチグラフィーは,カルチノイド腫瘍に対して感度の高い検査法(78〜86%)として注目されており,CTやMRIなどで同定しにくい小さな腫瘍や転移巣の検索に有用である1).


診断

臨床的にカルチノイド症候群をきたした場合,活性物質の定量と並行して,カルチノイド腫瘍の肝転移巣検索のため腹部のエコーとCTを行う.肝転移巣が確認されれば,内視鏡や造影検査で原発巣を探す.肝転移巣がなければ肺・気管支のカルチノイド腫瘍を疑って胸部CT行う.カルチノイド腫瘍が確認された場合,生検し,組織学的に確定診断を行う.






治療、管理と予防 

A.カルチノイド症候群に対する治療
 各活性物質による症状には,活性物質の拮抗薬を投与する.ペラグラ様発疹にはナイアシンを補充する.

1.ソマトスタチン誘導体[ 酢酸オクトレオチド(サンドスタチン) ]
 胃酸分泌抑制作用(ガストリンとは無関係に),腸管蠕動抑制作用,糖質吸収と膵酵素分泌阻害作用を有する.下痢やflushingの症状抑制には,現在最も有効である5).尿中5-HIAA排泄量を低下させるとの報告もある.動物実験では腫瘍増殖抑制効果が認められたが,人間では否定的である.副作用としては,低血糖や便秘などがみられる.

 絶対禁忌はなく,重大な副作用もないが,投与を突然中断するとリバウンドによる急激な症状悪化を起こすことがある.消化管からの吸収が不十分なため,皮下注射または経静脈的持続投与しなければならない.

2.セロトニン・ヒスタミン拮抗薬[ 塩酸シプロヘプタジン(ペリアクチン) ]
 中等度以下の下痢やflushingに有効.経口投与が可能であるため,外来で使用できる.重篤な副作用はないが,鎮静効果やめまいがみられるため,特に高齢者には注意する.抗コリン作用を有するため,心疾患,前立腺肥大症,緑内障患者には慎重に投与する.

B.カルチノイド腫瘍に対する治療
 最近の内視鏡検査の普及により,無症候性の小さな腫瘍が発見されることも多くなってきた.これらは根治的外科的切除が可能である.しかし,カルチノイド症候群を発症している場合,肝に転移していることが多いため根治は難しい.転移巣が限局していれば外科的切除の適応となり,肝動脈塞栓(または結紮)術の併用により,生存率が延長するとの報告もある3).これらの手術中に活性物質が大量に放出されて危険な状態になることがあるため(cartinoid crisis),術前にソマトスタチン誘導体を投与しておく.化学療法の有効率は低く,生命予後への影響は少ない1).






経過と予後 

 カルチノイド腫瘍の予後に関する系統的報告は非常に少ない.カルチノイド腫瘍の発育は緩徐で,比較的予後は癌腫ほど悪くないが,カルチノイド症候群発症を契機に腫瘍が発見された場合は,ほとんどは進行例であり,予後不良である.カルチノイド症候群のある場合,循環器系の障害が予後に影響する.


Current Topics 

胃のカルチノイドに関して,近年の生理学的・分子生物学的研究の進歩に伴い,高ガストリン血症によって生じる enterochromaffin-like(ECL)細胞カルチノイド(Zolliger-Ellison症候群など)は良性であり,それ以外の高ガストリン血症を伴わないカルチノイド(EC細胞カルチノイド)は必ずしも良性とはいえないことが・ェかってきた.つまり,胃カルチノイド腫瘍の予後は,血清ガストリン値によって判定可能である6).




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文献 [カルチノイド症候群]
久保田章:カルチノイド.医学のあゆみ,別冊 内分泌・代謝―state of arts. p.446-448, 1997.
曽我淳,鈴木力:本邦臨床統計集(下巻).日本臨牀 51:207-221, 1993.
出村博:カルチノイド.内科学(杉本恒明,小俣政男ほか編). p.1505-1509, 朝倉書店,1995.
Powers BJ:Carcinoid tumors and the carcinoid syndrome.Manual of Clinical Problems in Gastroenterology(Van Ness MM, Chobanian SJ, eds). p.113-117, Little,Brown, Boston, 1994.
Koval G:Somatostatin. In:Handbook of Gastrointestinal Drug Therapy(Van Ness MM, Gurney MS, et al, eds). p.393-399, Little,Brown, Boston, 1995.
千葉勉:消化管カルチノイド腫瘍治療に対する新しい考え方(抄録).日消誌 95:57-58, 1998.
[概念] [病因] [病態] [病理] [特徴] [検査] [診断] [治療] [経過] [Topics] [情報]


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本文項目情報 [カルチノイド症候群]
疾 患 名: カルチノイド症候群

英語疾患名: cartinoid syndrome


著者名(所属)
佐仲 雅樹, 久山 泰
(帝京大学医学部内科)




カルチノイド症候群
概念・定義
腫瘍による活性アミン(セロトニン、ヒスタミン)、タキキニン、プロスタグランジンなど の分泌過剰による疾患。
病因
主に気管支、肺、腸管に発生する腫瘍による
疫学
世界的には、カルチノイドの年齢調整発生率は10万人当たり約2人である。

臨床症状
下痢、皮膚潮紅、喘鳴、心不全(特に右心系)、ペラグラ症状(rough scaly skin、舌炎、口角炎)などがあり、昏迷を呈することもある。神経内分泌腫瘍 が産生、分泌する複数の生理活性物質によって多彩な症状が出現する。なかでも 血管拡張による皮膚紅潮は特徴的で顔面前胸部を中心に出現し、発汗を伴わない(dry flushing)。長期化すると顔面の毛細血管拡張はチアノーゼ様となる。肝転移を伴う中腸由来神経内分泌腫瘍では、上述の症状が多いが、胃の神経内分泌腫瘍 はヒスタミンを産生するため痒疹を伴う非定型的な皮膚潮紅を示し、消化性潰瘍も多い。カルチノイド症候群を起こす原発腫瘍は、主に気管支、肺、腸管に発生する。腸管では小腸が多いが虫垂、大腸などの NET でも発生する。他にも膵、性腺、甲状腺に発生することがある
診断
セロトニンの代謝産物である尿中 5-HIAA(24 時間蓄尿)の測定が有用である。US、CT、MRI、EUS 検査が有用である。MEN1 の合併の有無を診断するために、補正血清カルシウム濃度測定とインタクト PTH 測定が有用である。局在診断のため、US、CT、MRI、EUS 検査が有用である。尿中 5-HIAA 測定の感度は 60-73%、特異度は 90-100%である。ある種の食品(アボガド、バナナ、チョコレートなど)の摂取や薬品(アセトアミノフェン、アセトアニリド、カフェインなど)の服用によって偽陽性になることがあるので注意が必要である。血中クロモグラニン A 測定が有用であるが本邦では未承認である
治療
消化管カルチノイドは根治的薬物療法が確立されておらず,治療の大原則は所属リンパ節郭清を伴う外科手術による根治的切除である。現時点では有効な化学療法が存在せず,ソマトスタチンアナログが使用される。下痢に対してロペラミドなどの止痢薬が有効である。消化器症状に対してオンダンセトロンの有用性が報告されている(この目的では本邦未承認) 。カルチノイドクリーゼが手術、麻酔、生検、腫瘍の触診、ストレスなどによって引き起こされることがあり、その際は血漿製剤の輸注とソマトスタチンアナログによる治療が推奨される。手術や麻酔、生検を予定しているカルチノイド症候群患者にはソマトスタチンアナログの術前使用が推奨される
予後
リンパ節転移や遠隔転移が最大の予後因子である
参考
(1) 膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET) 診療ガイドライン 膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET)診療ガイドライン作成委員会
(2) NET診断と治療のコンセンサス(http://www.cancertherapy.jp/net/index.html)

かるちのいどしょうこうぐん【カルチノイド症候群】

 カルチノイド(がんのような腫(は)れもの)がつくり出すセロトニン、ヒスタミン、ブラディキニンなどの化学物質によってひきおこされる症候群のことです。動悸(どうき)、気管支(きかんし)ぜんそく様呼吸困難、顔面紅潮(こうちょう)、下痢(げり)、腹痛、嘔吐(おうと)などの多彩な症状がみられます。
 この症候群は良性のカルチノイドのときはみられず、悪性のときにみられることがほとんどです。
 病名は、1907年にオーベルンドルファーががんに似た小腸腫瘍(しょうちょうしゅよう)を報告し、これをカルチノイドと名づけたことに由来しています。
 発生部位としては虫垂(ちゅうすい)がもっとも多く、ついで回腸、大腸、胃の順です。
 以前はカルチノイドはすべて良性と考えられていましたが、その後、転移例が報告され、ある種のカルチノイドは悪性の腫瘍であることがわかってきました。
 カルチノイドが良性か悪性かは、顕微鏡検査だけでは判断がつかず、経過を観察しなくてはならないところがむずかしい点です。
 治療は、悪性である可能性も考え、カルチノイドの広範な切除とリンパ節の郭清(かくせい)(良い部分も含めて摘出(てきしゅつ)すること)手術が行なわれます。
出典 小学館家庭医学館について 情報


治療

消化管カルチノイドは根治的薬物療法が確立されておらず,治療の大 原則は所属リンパ節郭清を伴う外科手術による根治的切除である。現時 点では有効な化学療法が存在せず,ソマトスタチンアナログが使用され る。下痢に対してロペラミドなどの止痢薬が有効である。消化器症状に 対してオンダンセトロンの有用性が報告されている(この目的では本邦未 承認) 。カルチノイドクリーゼが手術、麻酔、生検、腫瘍の触診、ストレ スなどによって引き起こされることがあり、その際は血漿製剤の輸注と ソマトスタチンアナログによる治療が推奨される。手術や麻酔、生検を 予定しているカルチノイド症候群患者にはソマトスタチンアナログの術 前使用が推奨される

カルチノイド、カルチノイド症候群とは
神経内分泌細胞と呼ばれる細胞が腫瘍化したものを神経内分泌腫瘍(NET)と呼びます。NETは膵臓や胃腸、肝臓、肺などにできることが多いです。悪性度の低いものに関してはカルチノイドと呼ばれることがあり、良性のものも悪性のものもあります。また、腫瘍がセロトニンという物質などを分泌することにより、腹痛、下痢、嘔吐、動悸、顔面の紅潮など多彩な症状が起こることがあります。症状や画像検査(CT、MRI)などからカルチノイドおよびカルチノイド症候群を疑い、腫瘍そのものを顕微鏡で見ることでカルチノイドと確定診断します。治療は手術が基本になりますが、腫瘍が取りきれない場合や、患者さんが手術に耐えられない場合は薬物治療や放射線治療、ラジオ波、カテーテル治療などを行います。カルチノイド・カルチノイド症候群が心配な方、治療したい方は消化器内科、呼吸器内科など、腫瘍がある部位の専門科を受診してください。


カルチノイド、カルチノイド症候群について
神経内分泌腫瘍のうち悪性度の低いものをカルチノイドと呼ぶことがある
近年はNETと呼ばれることが多く、カルチノイドという用語は使われなくなってきている
肺にできたNETは現在もカルチノイドと呼ぶことが多い
カルチノイドは良性腫瘍または悪性度の低い悪性腫瘍(がん)であり、悪性度の高い神経内分泌腫瘍は神経内分泌がんと呼ぶ
・代表的な神経内分泌がんとして小細胞癌がある
カルチノイドから、セロトニンをはじめヒスタミンなどの生理活性物質が過剰に産生されると、気管支の収縮や血管の拡張、消化管の運動の亢進などが起こる
それによって起こる、下痢、腹痛、嘔吐、皮膚の紅潮、喘息のような症状(喘鳴など)をあわせてカルチノイド症候群と呼ぶ
三尖弁や肺動脈弁と呼ばれる、心臓の中の逆流防止弁がダメージを受けて心不全になることもある


カルチノイド、カルチノイド症候群の症状
カルチノイド自体は症状を起こすことは少ない
過剰なホルモン産生が有る場合はカルチノイド症候群(カルチノイドのある人の10%以下)を起こす
下痢、腹痛、嘔吐
皮膚が赤くなる
喘息様の症状(喘鳴など)
心不全(心臓の機能低下)
カルチノイド、カルチノイド症候群の検査・診断
尿検査:ホルモンの量を検査
画像検査:腫瘍について検査を行う
上部内視鏡検査、下部内視鏡検査、気管支内視鏡検査(腫瘍のある部位に応じた検査)
腹部超音波検査
超音波内視鏡検査
CT検査
MRI検査
必要に応じて生検を行い顕微鏡で腫瘍を検査し診断を確定する
カルチノイド、カルチノイド症候群の治療法
手術による摘出が第一選択となる
内視鏡で切除可能な場合もある
肝転移が有る場合は,肝部分切除,ラジオ波焼灼術、腫瘍塞栓術などが行われることもある
手術が適さない場合には薬物治療を検討する
ソマトスタチンアナログ(サンドスタチン®)
分子標的薬
化学療法(抗がん剤)


神経内分泌腫(カルチノイド)とは
カルチノイドは、癌様腫あるいは類癌腫を意味し、もともとは浸潤発育や転移がない良性の腫瘍と考えられていました。現在カルチノイドは、神経内分泌細胞を起源とする腫瘍、すなわち神経内分泌腫(neuroendocrine tumor; NET)のことをいいます(2000年、WHO病理組織学的分類改訂)。また、神経内分泌腫から分泌される血管作動性物質(セロトニン,ブラジキニン,ヒスタミン,プロスタグランジン,ポリペプチドホルモンなど)に基づく症状をカルチノイド症候群と呼ぶこともあります。
この病気の原因はわかっているのですか
神経内分泌腫瘍はセロトニン産生細胞であるenterochromaffin細胞由来と考えられ、セロトニン産生細胞の90%が存在する消化管に好発します。好発部位は直腸、空腸・回腸、胃、虫垂、十二指腸、膵臓といった消化管と肺・気管支です。
この病気の患者さんはどのくらいいるのですか
消化器に発生する神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor; 以下NET)は、年間人口10万人に3〜5人の新規患者が発生する比較的稀な腫瘍です。
この病気にはどのような治療法がありますか
Ki67指数と核分裂数という腫瘍細胞の増殖を反映する指標を用いたGrade分類が、臨床的経過とよく相関するとされ、2010年、Grade分類に基づく病理組織学的分類が作られました。NET患者の治療では、病理組織学的分類に基づいて治療することが重要です。
この病気ではどのような症状がおきますか
機能性NETであるインスリノーマ、ガストリノーマ、グルカゴノーマ、VIP オーマなどはこれらの分泌するホルモンの身体的影響が強く、時には生命の危機をもたらします。しかし、NETの特徴的内分泌症状の発現から正しい診断までの期間が5〜7年と長いため、NETに関する知識の普及が望まれています。

参照:膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET) 診療ガイドライン第1版 (2013 年 11 月)


カルチノイド腫瘍とカルチノイド症候群
執筆者: B. Mark Evers, MD, Professor and Vice-Chair of Surgery; Markey Cancer Foundation Endowed Chair; Director, Lucille P. Markey Cancer Center; Physician-in-Chief, Oncology Service Line UK Healthcare, University of Kentucky
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カルチノイド腫瘍
カルチノイド腫瘍とカルチノイド症候群
カルチノイド腫瘍は、ときにホルモン様の物質(セロトニンなど)を過剰に分泌して、カルチノイド症候群を引き起こすことのある、良性(がんではない)または悪性(がん)の腫瘍です。カルチノイド症候群は、これらのホルモンの作用により生じる一群の特定の症状を指します。
カルチノイド腫瘍の患者には、けいれん痛と排便の変化が生じることがあります。
カルチノイド症候群の人では紅潮が起きるほか、下痢を起こすこともあります。
尿中のセロトニン副産物の量が測定されます。
腫瘍の位置を特定するには、画像検査が必要です。
腫瘍を手術で摘出する場合があります。
薬による症状の管理が必要になる場合もあります。
カルチノイド腫瘍は通常、ホルモンを分泌する小腸の細胞や消化管のその他の部分から発生します。膵臓(すいぞう)や肺、またはまれに精巣や卵巣にも発生します。カルチノイド腫瘍は、セロトニン、ブラジキニン、ヒスタミン、プロスタグランジンなどのホルモン様物質を過剰に分泌します。これらの物質の量が過剰になると、ときにカルチノイド症候群と呼ばれる種々の症状を引き起こします。カルチノイド腫瘍はトリプトファンというアミノ酸を使用して多量のセロトニンをつくります。トリプトファンは本来ナイアシン(ビタミンB3;ニコチン酸、ニコチンアミドの総称)の材料として使用されるため、まれにナイアシン欠乏が起こり、それによりペラグラ( ナイアシン欠乏症)という病気が発生することがあります。
カルチノイド腫瘍が消化管や膵臓にできると、それがつくる物質は血液中に放出されて肝臓(門脈)に入り、肝臓の酵素によって破壊されます。そのため消化管にカルチノイド腫瘍ができても、一般的には腫瘍が肝臓に広がらなければ症状は現れません。
腫瘍が肝臓に広がると、これらのホルモン様物質が肝臓で処理できなくなり、全身を循環し始めます。腫瘍が放出する物質によってカルチノイド症候群の種々の症状が現れます。肺、精巣、卵巣のカルチノイド腫瘍では、産生した物質が肝臓を迂回(うかい)して血流に乗り、広く循環するために症状を引き起こします。
症状
カルチノイド腫瘍が増殖することにより、腸の他の腫瘍による症状と同様の症状が現れることがあります。主な症状は、腫瘍が腸を詰まらせることによって生じるけいれん痛と排便の変化です。
カルチノイド症候群
カルチノイド腫瘍がある人の10%未満に、カルチノイド症候群の症状が現れます。ただし、この割合は腫瘍の部位によって異なります。頭頸部に出る不快な紅潮は最も典型的な症状で、カルチノイド症候群で最初に現れることが多い症状です。血管が広がること(拡張)による紅潮は、感情、食事、飲酒や熱い飲みものがきっかけで起こります。紅潮に続いて皮膚が青ざめることがあります(チアノーゼ)。
腸の収縮が過剰になると腹部けいれんと下痢が起こります。腸で栄養を適切に吸収できないため低栄養になり、脂肪性の悪臭を放つ脂肪便が出ます。
心臓も損傷を受けて、脚が腫れます(浮腫)。肺への空気の流れが妨げられて喘鳴(ぜんめい)や息切れが現れます。カルチノイド症候群の人はセックスへの興味を失ったり、男性では勃起障害になったりすることもあります。
診断
尿検査による5-ヒドロキシインドール酢酸の検出
症状からカルチノイド腫瘍が疑われる場合は、尿を24時間採取して尿中のセロトニンの副産物の1つである5-ヒドロキシインドール酢酸(5-HIAA)の量を測定し、その結果から診断を確定します。この検査を行う前の少なくとも3日間は、バナナ、トマト、プラム、アボカド、パイナップル、ナス、クルミといったセロトニンを豊富に含む食べものを避けます。
グアイフェネシン(せき止めシロップによく使われる)、メトカルバモール(筋弛緩薬)、フェノチアジン系薬剤(抗精神病薬)などの薬も検査に影響を与えます。これらの薬のいずれかを服用している人は、この検査を受けるために尿を採取する前に担当の医師と話し合うようにしてください。
ときに診断がはっきりしない場合、医師は紅潮を誘発する薬を投与することがあります(負荷試験と呼ばれます)。現在、薬の投与による負荷試験が行われるのはまれですが、どのような食べものや嗜好品などによって紅潮が誘発されるのかについて、医師から必ず質問があります。
腫瘍の位置
カルチノイド腫瘍の位置を突き止めるのに、様々な検査が行われます。これらの検査には、CT(コンピュータ断層撮影)検査、MRI(磁気共鳴画像)検査、造影剤(X線画像上で見える物質)を動脈に注射して行うX線検査(血管造影検査)などがあります。腫瘍の位置を確認するために検査目的の手術(試験開腹)が必要になる場合もあります。
核医学検査(シンチグラフィー)も有効です。この検査では、放射性トレーサーを含む物質が静脈内に注射され、全身の特定の臓器に取り込まれます。カルチノイド腫瘍の多くには、ソマトスタチンというホルモンの受容体があります。そのため、放射性ソマトスタチンを血管に注射して核医学検査を行うと、カルチノイド腫瘍の位置や転移の有無を確認できます。この方法で約90%の腫瘍の位置が分かります。MRI検査やCT検査は、腫瘍が肝臓に転移していないかを確認するのにも役立ちます。
治療
手術による腫瘍の切除
オクトレオチドによる紅潮の緩和
手術
カルチノイド腫瘍が虫垂、小腸、直腸、肺など特定の一箇所に限定されている場合は、外科的な切除で治せることがあります。腫瘍が肝臓に転移している場合、手術を行っても治すのは困難ですが、症状の緩和には役立ちます。腫瘍の増殖は遅いため、腫瘍が転移している人でさえ10〜15年生存することがしばしばあります。
症状の緩和
カルチノイド腫瘍の治療には放射線療法も化学療法も効果的ではありません。しかし、特定の化学療法薬の併用(ストレプトゾシンとフルオロウラシル、ときにドキソルビシンを併用)によって症状を緩和できることがあります。
オクトレオチドと呼ばれる薬により紅潮を緩和できます。紅潮に対する治療法には、ほかにフェノチアジン系薬剤(プロクロルペラジンなど)やヒスタミン受容体拮抗薬(ラニチジンなど)があります。まれですが、カルチノイド症候群による紅潮を抑えるのに、タモキシフェン、インターフェロンアルファ、フェントラミンが使用されます。プレドニゾン(日本ではプレドニゾロン)は、重度の紅潮がある肺のカルチノイド腫瘍の人に投与されます。
下痢は、ロペラミド、コデイン、アヘンチンキ、ジフェノキシレート(diphenoxylate)、シプロヘプタジンなどで抑えられます。
ペラグラは、食事で十分なタンパク質を確保し、ナイアシンを服用することによって予防できる場合があります。ペラグラの予防には、メチルドパなど、セロトニンの産生を抑える薬も役立ちます。
Last full review/revision November 2015 by B. Mark Evers, MD


神経内分泌腫瘍(しんけいないぶんぴつしゅよう、英: Neuroendocrine tumor:NET)とは、一般的には神経内分泌細胞(ホルモン産生細胞)から発生する腫瘍のこと。
旧来、「カルチノイド腫瘍」と呼ばれていたもの等を含む。


カルチノイド(低悪性度腫瘍)


良性腫瘍と悪性腫瘍とは
腫瘍とは、細胞が異常増殖してできたものを指し、「良性腫瘍」と「悪性腫瘍」に分けられます。

良性腫瘍は細胞の増殖自体はするのですが増殖スピードは比較的穏やかであり、 周囲の細胞にしみこむように拡がる浸潤や身体の他の部分への転移などを起こしません。 また、悪液質といって正常な細胞が摂取しようとする栄養分を取られてしまい全身状態が衰弱するようなこともありません。

良性腫瘍の代表的なものに、脂肪腫、子宮筋腫(きんしゅ)や卵巣嚢腫(のうしゅ)、皮膚のイボ、胃や大腸、胆嚢のポリープ等があります。

一方の悪性腫瘍は増殖スピードが一般的に速く、浸潤や転移をし、悪液質になるため命の危険性があるのです。

内臓や皮膚、粘膜などを形成する上皮細胞に発生する悪性腫瘍を「癌」、それ以外の非上皮細胞にできる悪性腫瘍を「肉腫」と区別しています。「がん」は悪性腫瘍全体のことを指すときに用いられます。

腫瘍とは一般に、体の表面や体の中にでき、かたまりとして触れたり、色が違っている部分があるなどのものを総称して呼ぶ言葉です。腫瘍には、良いものや悪いもの、生まれつきのものや生まれてからできるもの、平らなものや盛り上がってくるものなど、全てが含まれます。

良性と悪性の違いは何ですか

 悪性のものは、腫瘍を取ったあと、目に見えないでわずかに残っていたところから再び腫瘍が大きくなってきてしまう「再発」を繰り返したり、身体の他の部位に飛び火して大きくなる「転移」を起こすことが特徴です。しかし、良性のものでも徐々に大きくなり、周囲の神経などを圧迫したりするため、治療は必要になります。


カルチノイドとは 類癌腫(るいがんしゅ)。虫垂や回盲部に発生するセロトニン産生細胞からなる比較的良性の腫瘍(しゅよう)。


 セロトニン
落ち着きと安定感をもたらす神経伝達物質 です。

 セロトニンは、2%が中枢神経系に存在し、神経伝達物質として作用する
 脳幹の縫線核から網様体の、比較的せまい範囲にあるのがセロトニン作動性神経系です。せまい部位にありますが、他の神経系と連携しているので、広い範囲に重要な影響を及ぼしています。
 セロトニンは他の神経系に抑止的に働くことで、過剰な興奮や衝動・抑うつ感を軽減します。セロトニンが不足すると、鬱状態になったり、暴力的になったりします。

必須アミノ酸であるトリプトファンの代謝過程で 生成されるもの。ほかの神経伝達物質であるドーパミン(喜び、快楽)、 ノルアドレナリン(恐れ、驚き)などの情報をコントロールし、精神を安定させる作用がある。セロトニンが不足すると感情にブレーキがかかりにくくなるため、快楽から抜け出せずに依存症に陥ったり、うつ病になりやすいなどといった指摘もある。
 幼児期に安全な環境になかった動物はセロトニンの分泌能力が低く、セロトニン濃度の低下が見られやすいといわれています。また、ストレス環境に長期間いた個体はセロトニンが枯渇に近い状態になっているので、興奮や衝動・抑うつ感を抑制することが難しくなると言われており、殺人・殺人未遂・自殺未遂を起こした成人や子どもは、セロトニンの濃度が低いことが確認されています。

 逆にセロトニンの過剰は、てんかんをもたらすと言われています。  

セロトニン(5-hydroxvtryptamine:5-HT)は、生理的活性アミン(biogenic amines)の一種で、血管収縮作用がある。  セロトニンは、人体には、10mg程度存在する。セロチニンの90%以上は、腸(小腸)に存在する:小腸のエンテロクロマフィン細胞(EC細胞)が産生して放出したセロトニンを、血小板が、腸の血管内で取り込む(能動輸送)。血小板(濃染顆粒)には、セロトニンの約8%が存在し、血小板が凝集すると放出される。なお、腸には、首から下の神経の55%、微小な血管の60%が、存在する。小腸には、パイエル板(絨毛が存在しない部位:30〜40個存在)など、免疫機構も存在し、病原体が侵入した際に、下痢などで、体内から追い出す。

血液中のセロトニン(血小板に含まれるセロトニンなど)は、血液脳関門を通って、脳に移行することはない。セロトニンは、ストレスが高まると、神経終末からの分泌が増加し、他の神経伝達物質のドーパミン(喜び、快楽)、ノルアドレナリン(恐れ、驚き)の情報を制御し、精神を安定させる。  セロトニンは、発痛物質(ブラジキニンなど)による発痛作用(痛み)を、増強させる。


Enterochromaffin cell (Kulchitsky cell), EC cellとEnterochromaffin like cell, ECL cell

日本語で言うと「腸クロム親和性細胞」で腸と気管に見られます。ちなみに胃でも同様の細胞が見られ「腸クロム親和性様細胞(Enterochromaffin like cell)」と言われています。
機能はそれぞれ、EC cellはセロトニン(5-HT)の産生、ECL cellはヒスタミンの産生です。
セロトニンは腸蠕動を亢進させます。ヒスタミンは、G細胞からのガストリン刺激により誘導され、壁細胞からの胃酸分泌を促します。


カルチノイド(英: carcinoid)とは、神経内分泌細胞(ホルモン産生細胞)から発生する腫瘍のこと。
現在では神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor; NET)と呼ばれることが多い。
セロトニン産生細胞であるenterochromaffin細胞由来と考えられている。過剰なホルモン様物質をつくる場合があり、発生する物質からカルチノイド患者の20%未満でカルチノイド症候群が起きる場合がある。ヒトのセロトニンの約90%が存在する消化管に好発する。好発部位は肺・気管支、直腸、空腸・回腸、胃、虫垂、十二指腸がある
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| 漢方で解決!こんな病気::変形性 膝関節症(ひざの痛み) 膝関節水腫漢方薬 | 12:36 PM | comments (x) | trackback (x) |
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